科学的な勉強の効率化について一連の記事にしてあります。合わせて他の記事もどうぞ。
はじめに
モチベーションをどうやって維持するかが勉強のカギになります。勉強をやめる一番の理由がやる気がわかないからだと思います。
今回は、モチベーションを高めるために重要な目標設定について解説します。
モチベーションを上げるのは「小さな進捗」
マネジャーの最も大切な仕事という書籍を書いたテレサ・アマビールが、モチベーションに関する大規模な調査をしてくれています。この調査では、多くの会社で従業員のモチベーションを左右するものは何かを調査してくれています。その結果わかったのは、モチベーションを最も左右する項目は、小さな進捗だったそうです。
これはつまり、給料や自由度、人間関係やプライベートといった多くの大事そうなものを差し置いて、前に進んでいる感覚が重要だったというです。
つまり、我々は前に進んでいる感覚を出すことで、モチベーションを上げることができます。面白くなくてもゲームに夢中になるのは、前に進んでいるからです。一方で、ダイエットや筋トレが続かないのは、前に進んでいる感覚が見えにくいからなのです。
目標設定は、前に進んでいる感覚を増大させる方法です。適切な目標を決めることで、モチベーションが爆上がりします。今回は、簡単に始められて効果の高いテクニックを学びましょう。
スモールステップ
最も効果があるといわれているのが、小さな目標を持つことです。例えば、文章を100文字入力するとか、5分で終わる問題を解くといったような目標です。このような小さな目標のことを、スモールステップと呼びます。
あなたの持っている目標は大きすぎます。多くの人は、英語をTOEIC800点まで上げるだとか、プログラミングでお金を稼ぐだとか、長期的な目標を立てがちです。一見、夢があるように見えますが、一方で道のりの果てしなさに無力感を感じてしまうのです。
例えば、ゲームでは世界を救うといった大きな目標を持ちつつ、街を救うために中ボスに挑みます。そして、中盤では世界を救うことなど忘れて、中ボスを倒すのに夢中になっているでしょう。これを勉強にも当てはめます。
過大を最小まで分割
まずは、持っている課題を最小まで分割してください。
例えば、英語の勉強なら、1ページ参考書を読むだとか、1問だけ問題を解くことを1ポイントとしてください。プログラミングの勉強なら、1つのプログラムを理解するだとか、1つの記事を読むといったことを1ポイントとしましょう。
そして、それを次に習慣化します。
続ければ必ず効果が出る。必ず
1日1ポイント稼ぐことを目標にします。これだけだとあまりにも進捗が小さいように思うかもしれませんが、それで大丈夫です。もしもっとやりたい場合は、好きに進めて大丈夫です。
ただし、必ず毎日行ってください。仕事が忙しくても、予定が入っていても、雨が降ってもやり遂げてください。一番大事なのは、続けることです。
基本的に挫折というのは、少しずつ習慣が消えていくことで失われます。たまにやらない日があっても、罪悪感を感じるだけです。しかし、やらない日が続くと、罪悪感すら感じられなくなります。その結果、習慣はなくなります。
なので、どのような方法でもいいので、継続しましょう。そして、必ず記録してください。
記録する者は向上する
記録はとにかく手間の少ない方法を選んでください。オススメは壁掛けカレンダーです。カレンダーにマークを付けていきましょう。少し面倒な作業ですが、思っているよりもダンゼン効果があります。
スマホゲームで大していらないログインボーナスをためた経験はあるでしょう。カレンダーはそれと同じです。少しずつ溜まるポイントがもったいないという些細な理由も、行動を移すだけのモチベーションになるのです。
私もカレンダーへのマークを導入してから英語とブログ、ユーチューブの頻度が格段に上がりました。手放しで進めれる数少ない方法なので、ぜひやってみてください。
まとめ
今回は、モチベーションを上げるための方法についてお話ししました。世の中にはたくさん効果のある目標設定方法はありますが、今回は一番大事なスモールステップに集中しました。なぜかというと、スモールステップがシンプルかつ重要な部分を備えているからです。
例えば、SMARTという目標設定方法がありますが、これは「具体的」「計測可能」「達成可能」「関連性」「締め切りがある」という要素を目標に入れる方法です。非常に効果があるとは言われていますが、考えるのが面倒です。
しかし、5分のスモールステップならどうでしょうか?具体的で計測可能で、達成可能で、締め切りもあります。習慣化したい課題なので、当然関連性(重要性)もあります。つまり、スモールステップが手軽で最強というわけです。
おわりに
他にも学習効率化について書いているので、そちらもご覧いただけると幸いです。
また、youtubeにも動画出してます。そちらもどうぞ。