仕事の効率化は誰でも抱える問題です。
最近はチームの生産性は個人の能力と大きな相関がないということがわかってきています。個人の能力よりもチームの多様性や雰囲気が重視されるようになってきており、Googleでもチャレンジしやすいチームを作るように教育がなされています。
そこで疑問としてわいてくるのが、「個人が自由にして、多様性を上げすぎるとチームが崩壊するんじゃないの?」ということです。確かに多様性は大きな強みですが、それを発揮するためのルールも必要です。
そこで今回は、多様性を発揮するために、最低限共有しておくべき5つのことについて紹介しましょう。
1.顧客の言うことを聞くか
何を基準に物事を進めていくかを統一しましょう。消費者の意見を吸い上げて進めるか、社内でやるべき方向性を決めて進めるか。どちらが優れているとかではなく、ちゃんと決めておかないとチーム内で意見の対立が起きるので、事前に決めておきましょう。
2.品質
品質は高ければ高いほど良いですが、時間とコストがかかります。そのバランスを共有しておきましょう。とにかく完成させることを良しとするか、ブランドイメージを守るために本当に良いものだけを売るか。仕事のスピード感の共有につながります。
3.社員同士のコミュニケーション
コミュニケーションの仕方や頻度も大体で良いので決めておきましょう。直接話す場が必要であれば、適切な頻度でその場を用意しましょう。雑談も適度にあり、信頼が取れているのであれば、リーダーとの面談だけでも問題なしです。
4.仕事量
仕事はやろうと思えば永遠と続けられます。ちゃんと終わりを決めましょう。どこまで終わらせば良いかを決めないと、熱意のあるときにやりすぎて燃え尽きてしまうでしょう。終わりの目安は成果と時間の両方で決めておくと、やる気が出やすいです。
5.リスクテイク量
リスクをどこまで取るかは、5つの中でも特に共有すべき内容です。適度なリスクをとる状態を心がけましょう。特に、個人のリスクをとる量がバラバラになることを防ぎましょう。もし、個人の行動がリスクが高いときにそれを抑えることができれば、リーダーとしての責務をしっかり果たしているといえるでしょう。
おわりに
今回は、チームで共有すべき内容について紹介しました。基本的には、多様性が重要で、それを押し殺さないことが生産性につながります。ただし、無法地帯だとチームのコントロールが効かないので、価値観だけは揃えましょうねー、というお話でした。
特に、「顧客の言うことを聞くか」と「リスクテイク量」は十分に仕事をした後でも対立の原因になるので、事前に問題の芽を潰しておいたほうが良いでしょう。
もしあなたがリーダーを務めているのであれば、チームの5つの内容に関する価値観だけでも聞いてみる価値はあると思いますので、どうか試してみてください。
マネジメントに関しては、youtubeでも発信しています。そちらもどうぞ。
参考:強いチームはオフィスを捨てる ジェイソン・フリード