好きなことだけで生きていくと聞くと、夢物語のように感じる一方で、自分が好きじゃないことにたくさん時間を使っている現実に気が付かされます。
果たして、その「好きじゃないこと」に費やす時間は必要なのでしょうか?
無駄な時間をなくすには、判断を早める必要があります。そのためのシンプルなルールを紹介します。
とても簡単で、たった3つのルールを守るだけです。
- 幸せにこだわる
- 無意識の罠に気づく
- データから分析
1. 幸せにこだわる
当たり前かもしれませんが、意外と気にしていない人は多いです。日々の食べ物や旅行などでは自分の好きなものを選ぶことができるので、簡単に幸せを得ることができます。しかし、忘れがちで最も大切なのが「一緒にいて幸せな人と付き合うこと」です。
長生きに関する研究では、長寿であることと最も関係の深かったのは、「人間関係」でした。人間関係が良好であるほど、長生きしていることが明らかになりました。
アドラー心理学でも、「全ての悩みは人間関係に起因する」と言われています。これは少し極端な表現かもしれませんが、人間関係は昔からそれほど重要だと考えられてきたということです。
ということで、人間関係を皮切りにして、「幸せにこだわる」ということを試してみてください。「誘いを断らない」というのは、美徳のように聞こえがちですが、参加しようとしているその飲み会はあなたにとって本当に大切でしょうか?
貴重な時間を費やすべき友人を絞るのも一つの勇気かもしれません。
2. 無意識の罠に気づく
人の行動はほとんどが無意識に行われると言われています。歯磨きをしたりお風呂に入ったりといったことは無意識ですよね。無意識にこういった事ができるおかげで、意志の力に頼らなくて良くなり、疲れにくくなります。
しかし無意識はこういった良い側面だけではありません。悪い習慣も作ってしまいます。代表的な例は、タバコです。タバコはニコチン依存症だとおもいがちですが、手が空いたときに吸う習慣による依存も大いに影響していると言われています。
他には、飲み会に誘われたら何となく行くというのも無意識かもしれません。本当に大切なものに時間を費やすためにも、無意識に行っている行動に目を向けて、少しずつ不必要なものを減らしていきましょう。
3. データから分析
人は簡単にイメージや印象にだまされます。このような偏った印象をバイアスといいます。例えば、一度悪い印象を抱いた人は、その後どれだけ優しくされてもなかなか信用できません。その逆もしかりです。それを正しく評価して、バイアスから抜け出しましょう。
やることは簡単です。何かを行ったときに以下の3つを記録します。
・うまくいったこと
・うまくいかなかったこと
・どちらでもないもの
そして、今後は何か行動するときにこれらを参考にします。最近あったことを参考にすることで、過去の強烈な記憶に惑わされなくなるでしょう。例えば、旅行もキャンプ等のアウトドアは面倒なので近場で済ませてしまうということが少なくないでしょう。しかし実際終わった後では、初めの予想と違っていることも多いと思います。その感想を終わった後に記録しておくと、次の行動はより自分の好きなことに費やせるようになるでしょう。
おわりに
以上で、幸せになるためのルールを紹介しました。幸せになるというのは、何となく宗教くささはありますが、要は自分の価値観を知り、それに沿った行動をするということなのです。そのために、何となく行っている行動やバイアスを取り除くことが助けになるでしょう。そして、時間を本当に大切なもののために使いましょう。
最後はスティーブ・ジョブスの言葉で締めたいと思います。
”この地上で過ごせる時間には限りがあります。本当に大事なことを本当に一生懸命出来る機会は2つか3つくらいしかないのです。”
スティーブ・ジョブス
参考:SIMPLE RULES ドナルド・サル キャスリーン・アイゼンハート