今回は、私がコレクションしている名言リストをまとめました。
名言は一言に知見が詰まっています。もし読書した内容を記憶したいのであれば、好きなフレーズを覚えておくのが非常に有用です。
今回の名言から、それぞれの書籍や人、コンテンツに興味を持っていただけると幸いです。
それぞれの人の背景もあったほうが理解しやすいと思うので、一応補足もしています。
偉人
基本的に、書籍を読んでいて心に残ったものを引用しています。
ある程度の日数を用意する。その間、最も不足しているが、安価なものですべて事足りるようにし、粗末な服を着て歩き、心の中でつぶやきなさい。「私はこんなことを恐れていたのか?」
セネカ(ローマの哲学者)
悲観主義者は言う、「ああ、何の希望もない。だから邪魔しないでくれ」。楽観主義者は言う、「邪魔をしないでくれ、いずれきっとよくなるんだから」。両社に違いはない。どっちにしても何も起こらない。
イヴォン・シュイナード(パタゴニア創業者)
上記2つは「週4時間だけ働く」という書籍に出てきた名言です。「今ある環境を捨てる」というのは自己啓発において非常に重要な考え方です。
変わるためには、足す前に引くことを考えないといけません。しかし、人間というのは不確かな未来を期待して目先の利益手放すのが難しい生き物なのです。
セネカはストア派の哲学者であり、世俗的な欲と真の幸福の違いを強調した表現です。一方でイヴォン・シュイナードは資本主義的な成功の種には行動があることを表現しています。
違った視点ですが、現在に不満があるのならまずは今を捨てて進むことにしか正解はありません。
才能ある人がGoogleにひかれるのは、私たちが彼らに世界を変える力を与えるからだ
ラリーペイジ
Googleの社内調査で心理的安全性が注目されていますが、Googleがモチベーション管理を重視していることがわかる名言です。
実際に裁量が大きいとモチベーションが上がるという調査結果も出ています。
20代のころより10倍金持ちになったという60代の人間を見つけるのは簡単だが、そのうち誰もが10倍幸せになったとは言わない
バーナード・ショー(アイルランド、劇作家)
お金は必要だが、幸福度への影響は想像よりも少ないということに気付かされる名言です。
私がここまで熟練するのにどれほど努力したかを知れば、さほど驚くべきものだとは思わないだろう
ミケランジェロ
生活から他の全てのものを排除して一つのことだけに集中したら、詳しくなって当たり前だよ
タランティーノ(映画監督)
一つのものを極めることにおいて、他を排除するというのは非常に有効です。
「残酷すぎる成功法則」という書籍では、はじめに出てくるのが全てを排除してきたアスリートやアーティスト達です。
自己啓発で「捨てる」ことが強調してもしきれないのは、それこそが確信なのに難しいことだからでしょう。
私が魔法のつえを持っていたら何を消すかな?それは過信だよ
ダニエル・カーネマン
行動経済学の祖であるダニエル・カーネマンは人間の不合理さを誰よりも知っている人物です。
世界史は古代ギリシャから始まるのが一般的ですが、その中でもはじめに説明されるのがソクラテスです。ソクラテスが言っていたのが「無知の知」です。
無知の知は「知らないということを知らないということ」であり、ソクラテスはこれを重要視しました。ダニエル・カーネマンも人々が自分の能力を過信してしまうことを多くの調査から知っており、過信を取り除くことで多くの得るものがあると考えたのでしょう。
昔から人類の愚かさは普遍なものなのでしょう。
ダメだったよ。一年生レベルにかみ砕くことが私には出来なかった。つまり、本当には理解していないのだ
ファインマン(物理学者)
ファインマンは学者として有名なのに、他人にわかりやすく教えることにも長けていました。
他人に教えることで自分の理解を高める方法を「ファインマンメソッド」と呼ばれるくらいに、ファインマンは先生として非常に有名だったのでしょう。
ソローは間違っていた。田舎暮らしは本当は地球にやさしくない。私たちが地球のためにできる最善のことは、もっと高層ビルを建てることだ
エドワード・グレサー
環境問題で、都市部のほうがエネルギー消費が少ないという話で出てきた表現です。
直感的には都市化は環境に悪そうですが、集団生活のほうがCO2排出量は減るということがわかっています。直感と事実が異なるというのは、環境問題についても言えることは忘れてはいけません。
不安は自由のめまいだ
キルケゴール(デンマークの哲学者)
書籍
ここからは、偉人ではなく書籍からの名言です。書籍で良かった文章なので、少し一文が長めです。
「自立とは、依存先を増やすことである」「依存の反対は素面ではなくつながりだ」「人生において最悪なのは、つらい目にあうことでなく、一人で苦しむことだ」
世界一やさしい依存症入門
上記は依存症に関する書籍からの引用ですが、依存症の本質はメンタルの疾患です。精神的につらい状況にある人が薬物やアルコールなどの依存症に陥ります。
依存から最も遠いのは、精神的に強い状態であり、それを一人で作り上げるのは難しいです。どこまでいっても人間は社会的な生き物であり、一人では生きられないということを思い出させてくれます。
「今生きているのは本当の自分なのでしょうか?」「あなたがなくなったのは、今に始まったことではない」
無=(最高の状態)
「無」は仏教をベースとしてスキーマ療法について解説した本です。
仏教の本質は「無我の境地」です。ネガティブなことを再度思い出してとらわれることが苦しみであり、自分の想像にとらわれずに事実だけを見ることで安寧を得ることができます。
自分を見失うことは悪ではありません。自分と乖離した状態で自分を見つめ直し、意思を持つことが真の人生を送ることなのでしょう。
無計画のまま享楽的に生きるのではなく、かといって適職の幻想を追い続けるのでもなく、目の前の選択肢についてしっかりと考えたら、あとは人生の流れに身を任せる。
これがキャリア選択における「人事を尽くして天命を待つ」の正しい姿です。
科学的な適職
転職においては最良の選択肢を求めがちですが、どうしても運の要素は残ります。
一は不安なときに収入のようにわかりやすい数値に頼りがちです。しかし本来そんなときにすべき行動は、重要なことを選んであとは運に任せることです。
運に任せるというのは、何もしないことではありません。自分がコントロール出来ないことにとらわれずに、別の重要なことに時間を割くことでより良い職場環境を得るための助けとなります。
より長く学ぶことは、それだけ長く自分の頭の悪さに直面し続けること。より深く学ぶことは、それだけ長く自分のマヌケさに向かい合うこと
独学大全
学習とは無知と向き合うことです。現代では、おとなになっても学ぶということは必須の能力と言われますが、年齢が上がるごとにプライドも高くなります。
そもそも無知と向き合うことは大変なことで、それを大人になって続けられることは素晴らしいことです。
やめたいならやめればいい。独学を続けるモチベーションの核は何だ?
独学大全
独学大全は学習テクニックに関する本ですが、はじめに書かれているのが上記の文章です。
学習は大変ですが、学生でないなら絶対にやらなければいけないものではありません。本当にやりたい理由を考えることが最も強いモチベーションになります。
おばあちゃんが食べ物と思わないものは食べない
フード・ルール
フード・ルールの著者マイケル・ポーランは、健康系ジャーナリストです。
多くの著書の中で、誰でもわかりやすく書いた本がフード・ルールであり、上記の一言が難解な健康上をわかりやすく包括した表現と言えるでしょう。
手を動かせ、ものを作れ。批評家になるな。ポジションを取った後に批評しろ。
日本再興戦略
日本再興戦略は落合陽一の著書です。
ポジションを取ってから批評家になるという流れは、発信のしやすい現代では重要な考え方でしょう。
ラジオ・アニメ・漫画
人間を特別視するか、人間も物理法則に従うものとみなすのかが文系理系の違いと思う
ゆる言語学ラジオ
ゆる言語学ラジオは言語学という学んだことないけど身近にある特殊なジャンルを扱うラジオです。
当たり前を違った視点で振り返るので、アハ体験を感じまくりです。
クリエイターとして生きるならつくったものだけで勝負しろ。この世界に頑張ったで賞なんてないんだからな。
左利きのエレン
左利きのエレンはデザイナーの漫画です。セリフがかっこいい。